【200万円ダウン】予算オーバーを救う!質を落とさずにコストを削る「間取りの減額調整」テクニック10選

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【結論】「小さく建てて、豊かに暮らす」が最強のコストダウン

予算オーバーした時、やってはいけない「悪魔のコストダウン」があります。 それは、「家の大きさはそのままで、断熱材や窓のグレードを下げること」です。これをやると、安くはなりますが、一生寒くて光熱費の高い家になります。

私たちが目指すべき「天使のコストダウン」は逆です。「性能はそのままで、家のサイズ(床面積)や無駄な設備を小さくすること」です。

建築費は、だいたい「坪単価」で連動します。 もし坪単価が70万円なら、家を「1坪(畳2枚分)」小さくするだけで、70万円もコストダウンできます。 3坪(約6畳)削れば、それだけで210万円の減額です。

「狭くなるのは嫌だ!」と思うかもしれませんが、無駄な廊下や使わない部屋を削れば、生活の質は全く落ちません。むしろ掃除が楽になり、冷暖房の効きも良くなります。

では、具体的にどこを削ればいいのか? プロも実践する「減額テクニック10選」を公開します。


1. 【形状】「総二階(そうにかい)」にする

家の形は、シンプルであればあるほど安くなります。 1階と2階がほぼ同じ面積で、凸凹のない四角い家(総二階)が最もコスパが良いです。

  • 基礎や屋根の面積が最小限になる。
  • 構造的に安定し、耐震性が高くなる。
  • 外壁の表面積が減り、熱が逃げにくくなる。

複雑な形の家はおしゃれに見えますが、それは「お金持ちの道楽」です。賢い人は「豆腐のような四角い家」を目指しましょう。

2. 【廊下】廊下を極限までなくす(廊下レス)

廊下は「移動するためだけの空間」であり、居住スペースではありません。 30坪の家で廊下が2坪あったら、それだけで約140万円の無駄遣いです。

  • 玄関ホールを小さくし、すぐにLDKにつなげる。
  • 階段をリビングの中に配置する(リビング階段)。

これだけで、廊下をほぼゼロにできます。浮いた面積をリビングや収納に回した方が、圧倒的に満足度は上がります。

3. 【ベランダ】ベランダ・バルコニーをなくす

最近のトレンドですが、「ベランダなし」は減額の王道です。 ベランダを作ると、防水工事費で数十万円かかり、将来のメンテナンス(防水の塗り直し)でも数十万円かかります。

  • 洗濯物は?: 室内干し(ランドリールーム)か、ガス乾燥機「乾太くん」で解決。
  • 布団干しは?: 布団乾燥機を使うか、1階の庭に干す。

花粉やPM2.5が気になる現代、外干しのメリットは薄れています。なくしてしまえば、掃除の手間もなくなります。

4. 【水回り】配管をまとめる

キッチン、お風呂、トイレ、洗面所などの「水回り」を一箇所に集中させると、配管工事費が安くなります。

  • 1階と2階のトイレの位置を上下に揃える。
  • キッチンとお風呂を隣り合わせにする。

これはコストだけでなく、給湯器からお湯が出るまでの時間が短くなる(捨て水が減る)というメリットもあります。

5. 【窓】数を減らす・小さくする

窓は壁よりも高価です。そして、熱が逃げる一番の弱点でもあります。 不要な窓を削ることは、減額と断熱性能アップの一石二鳥です。

  • お風呂・トイレの窓: 掃除が大変でカビの原因になるだけ。思い切ってナシにする。
  • 通路や納戸の窓: 本当に必要ですか?
  • 引き違い窓をやめる: 気密性の高い「すべり出し窓」や「FIX窓(開かない窓)」の方が安くて高性能な場合が多いです。

6. 【収納】扉(建具)をなくす

クローゼットやパントリーに「扉」をつけると、1箇所あたり数万円かかります。 これを「ロールスクリーン」に変えたり、そもそも「オープン収納(扉なし)」にしたりするだけで、家一軒で数十万円の減額になります。

特にウォークインクローゼット(WIC)や子供部屋の収納は、普段開けっ放しにすることが多いので、扉は不要なケースが多いです。

7. 【和室】独立した和室をやめる

客間として「6畳の和室」を作りたいという要望は多いですが、年に何回来客がありますか? その数回のために数百万円かけるのはコスパが悪すぎます。

  • 置き畳(おきだたみ): フローリングの上に畳を置くだけのコーナーにする。
  • 3畳の畳コーナー: リビングの一角に小上がりを作る。

これなら、普段は子供の遊び場や昼寝スペースとして有効活用でき、コストも大幅に下がります。

8. 【階段】箱階段にする

おしゃれな「スケルトン階段(鉄骨階段)」は憧れますが、特注品になるため非常に高価(+50万円〜)です。 コストを優先するなら、壁に囲まれた普通の「箱階段」一択です。

箱階段の下はトイレや収納として有効活用できるため、スペース効率の面でも優秀です。

9. 【間仕切り】子供部屋は最初はつなげておく

子供が小さいうちは個室は不要です。最初は大きな一部屋にしておき、将来必要になった時に家具や簡単な壁で仕切るようにすれば、ドアや壁の費用を初期投資から削れます。

エアコンも最初は1台で済みますし、子供が巣立った後も広々と使えます。

10. 【設備】勝手口(かってぐち)をなくす

キッチンのゴミ出し用に勝手口をつける家が多いですが、本当に使いますか? 勝手口のドアは断熱性能が低く、冬場の冷気の入り口になりがちです。しかも防犯上のリスクも増えます。

ゴミは「大きなパントリー」に一時置きするか、玄関から出せば十分です。勝手口をなくせば、10万円以上の減額+断熱性アップです。


まとめ:減額調整は「家の筋肉」を鍛える作業

今回のまとめです。

  1. 「性能(断熱・耐震)」は絶対に削らない。 削るのは「面積」と「贅沢品」。
  2. 総二階・廊下レス・ベランダなし。 これがコスパ最強の家の型。
  3. 窓と扉(建具)の削減は、チリも積もれば山となる。
  4. 「小さく建てる」ことは、光熱費とメンテナンス費の削減にもつながる。

予算オーバーは、家を見直す良いチャンスです。 これら10個のテクニックを使って減額調整を行うと、結果として「シンプルで、掃除がしやすく、冬暖かい家」が出来上がります。

まさに、家の贅肉を落として筋肉質にする作業。 ポジティブな気持ちで、営業担当者に「この廊下、削れませんか?」と提案してみてください。

さて、コストダウンの方法はわかりました。 次は、浮いたお金をどこに投資するか、という「攻め」の話です。 次回は、「コスパ最強の家づくり!お金をかけるべき場所・削ってもいい場所リスト」を解説します。 メリハリをつけた予算配分で、満足度を最大化させましょう。


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