【展示場の罠】大手ハウスメーカーなら安心?信じてはいけない「5つの営業トーク」とその真実

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【結論】営業マンは「家を売るプロ」であり、「快適な家を作るプロ」ではない

最初に残酷な現実をお伝えします。

あなたが展示場で出会うにこやかな営業マン。彼らの仕事は「あなたに最高の家を提供すること」ではありません。「自社の家を契約してもらうこと」が最大のミッションです

もちろん、彼らは悪人ではありません。自社の商品に誇りを持っている方も多いでしょう。 しかし、日本の住宅業界の構造上、大手ハウスメーカーの営業マンは「家の性能(特に気密性)」について、深く語りたがらない(あるいは知識がない)傾向があります。なぜなら、そこを突かれると痛いからです。

「CMで有名な会社だから安心」 この思考停止が、35年間ローンを払い続ける「普通の寒い家」を掴む第一歩となります。

今回は、展示場で頻出するけれど、絶対に鵜呑みにしてはいけない5つの営業トークと、その裏に隠された真実を暴露します。


トーク1:「うちは大手ですから、倒産の心配もなくて安心ですよ」

会社の「安心」と、家の「快適さ」は別問題です。

確かに、倒産リスクが低いのは大手のメリットです。アフターサービス体制も整っています。 しかし、忘れてはいけないのは「莫大な広告宣伝費」です。

テレビCM、豪華なモデルハウスの維持費、そして営業マンの高い給料。これらは全て、誰が払うのでしょうか? そう、あなたの家の「坪単価」に乗せられているのです。

大手は「ブランド維持費」が高いため、同じ予算で建てた場合、広告費をかけていない地域の優良工務店と比べて、家そのものにかけられる原価は低くなる可能性があります。 「高い=良いものが使われている」とは限らないのが、この業界の怖いところです。


トーク2:「我が社は標準で『高気密・高断熱』ですから暖かいですよ」

その「高気密・高断熱」には、明確な基準がありません

ここが最大の罠です。実は日本には、「ここまでの性能があれば『高気密高断熱』と名乗ってよい」という法的な定義がありません。 極端な話、昭和の家より少しマシな断熱材を入れただけでも「高断熱です!」と言えてしまうのです。

「暖かいですよ」という言葉は、個人の感想に過ぎません。 信じていいのは、具体的な「数値」だけです。

  • 断熱性能を示す「UA値」はいくつですか?
  • 気密性能を示す「C値」はいくつですか?

この質問をした瞬間に言葉を濁す営業マンは、要注意です。


トーク3:「C値(気密性)なんて、すぐに劣化するから意味ないですよ」

これは「気密施工に自信がない会社」の常套句です。

C値(家の隙間の量)は、現場の大工さんの腕と手間にかかっているため、大量生産の大手メーカーが最も苦手とする分野です。だから、彼らは「C値は意味がない」というトークを展開します。

しかし、物理的に考えてみてください。 どんなに分厚いダウンジャケット(高断熱)を着ていても、前のジッパーが全開(低気密)だったら寒いですよね?

隙間だらけの家は、寒いだけでなく、壁の中で湿気が冷やされて「内部結露(カビ・腐食の原因)」を引き起こすリスクがあります。 「C値は重要ではない」と言い切る会社は、「家の耐久性に関心がない」と自白しているのと同じです。


トーク4:「今ならキャンペーンで、太陽光パネルと床暖房を無料で付けます!」

タダほど怖いものはありません。その費用は他で回収されています。

「今月中に契約してくれれば…」という決まり文句とセットで出てくるこのトーク。 非常にお得に見えますが、冷静になりましょう。会社が赤字を出してまであなたにプレゼントする理由はありません。

その分の費用は、最初から見積もりに上乗せされているか、見えないところ(構造材や断熱材のグレードダウン)で調整されている可能性が高いです。

そもそも、本当に高性能な家(高気密高断熱な家)は、床暖房がなくてもエアコン1台で家全体が暖かくなります。 「床暖房を付けないと寒い家」だから、床暖房を勧めてくるのかもしれません。設備という「対症療法」に惑わされないでください。


トーク5:「こちらのプランが一番人気で、コスパが良いですよ」

それは会社にとって「都合が良く、利益率が高いプラン」です。

規格化されたプランは、設計の手間が省け、資材も大量発注できるため、確かに会社にとってはコスパが良い商品です。

しかし、それがあなたの家族のライフスタイルや、その土地の日当たり条件に合っているかは別問題です。

特に、土地の南側に大きな窓が取れないのに、南向き玄関の規格プランをそのまま当てはめようとするなど、「敷地を無視した提案」には注意が必要です。 本当に良い提案とは、「人気かどうか」ではなく、「あなたたちの暮らしに合っているか」で考え抜かれたものであるはずです。


まとめ:展示場では「笑顔で聞き流し、データで判断する」

今回の結論です。

  1. 大手だから安心、は幻想。広告費を負担している自覚を持つ。
  2. 「暖かい」という形容詞は信じない。「UA値・C値」の数字だけを信じる。
  3. 「気密(C値)は不要」という会社は、その時点で候補から外す。
  4. お得なキャンペーンや設備の裏には、必ずカラクリがある。

営業マンのトークは、話半分に聞いておくのが賢い施主の態度です。 彼らの言葉に一喜一憂するのではなく、「で、その根拠となるデータは?」と心の中で問いかけてください。

さて、今回何度も出てきた「UA値」と「C値」。 これこそが、高性能な家を見極めるための「最強の武器」です。

次回は、「『高気密高断熱』って結局何? 」を解説します。この2つの言葉の意味を理解した瞬間、あなたの家を見る目は劇的に変わります。


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